今後はITSと連動した開発を強化
安全技術説明会の当日、セレガによるPCS試乗体験が工場内のテストコースで行われた。この体験では30kmで前を 走る車両に60kmで接近するという条件で実施。ドライバーがブレーキ操作をしなくても自動的に前車と接触することなく停止した。そして、次に試乗せずに、30kmで前を走る車両に対して80kmで接近する衝突回避デモが披露された。そのデモは4回実施され、うち3回は見事に衝突せずに停止。しかし1回は軽く前車に追突してしまった。
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セレガによるPCS試乗体験が工場内のテストコースで行われた。
安全技術説明会では、このPCSのほか、「車線逸脱警報」システムや、ドライバーの居眠りや脇見を感知して警報 する「ドライバーモニター」なども披露された。
「現在、これらの安全技術の標準装備化や価格の引き下げなどで装備の普及促進を図っている。今後は車両単体の 技術だけでなく、車車間や路車間などITSも活用する分野での開発も強化したい」と遠藤専務役員。
いずれにしても、こうした安全技術が普及していけば、高速道路での大型車が絡んだ死亡事故は間違いなく少なく なっていくだろう。