1億を稼ぐのにマニュアルがないのと同様、話し方にもマニュアルなどない。だが、とてつもなく稼ぐ人たちには、間違いなく共通点がある。富裕層を顧客に抱えるカリスマが、経験を通じてつかんだ彼らの個性と魅力、言葉に宿る宗教観を分析する。

暗黙知【1】――根回しをしているか?

オフィシャル代表取締役 
江上 治 

有名スポーツ選手から経営者まで年収1億円を超えるクライアントを50名以上抱える富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー。

相手に会う前にどれだけ相手のことを知っているか――。「稼ぐ人」はコミュニケーションにおいて、事前の情報収集が非常に大事であることをわかっています。

ですから、いきなり相手に会うことはしません。面会する前に必ず、相手の状態や興味関心をリサーチします。相手もまた「稼ぐ人」であればなおさら、知識も情報も豊富に持っているはずなので、ありきたりな話をしても「そんなことはもう知っている」「かったるい」と思われてしまいます。そのような相手に対して、いかに「聞いておいたほうがよさそうだ」と思わせるかは、事前の情報収集、すなわち「根回し」にかかっています。