資格検定の市場がここ数年、ゆるやかながら伸びている。矢野経済研究所が2008年11月に発表した調査によると、08年度の市場規模は、前年度比2.4%増の425億円と予測されている。とりわけ、英語力判定の「TOEIC」や「漢検」の人気が市場の拡大に貢献してきた。

資格検定試験の市場規模

資格検定試験の市場規模

この調査に携わった同研究所上級研究員の松島勝人氏は、「TOEICや漢検は国家資格とは違い、誰もが比較的手軽に受けられる。また、自分の知識レベルが確認できるうえに、就職や仕事にも役立つため、人気は上昇している」と話す。

(ライヴ・アート=図版作成)