自動車に関しても乗り換えを考えている人には3月までの購入を検討するいい機会です。気をつけなければいけないのは、消費税が5%ですむのは、3月末日までに登録または納車した場合。商談が成立しただけで、登録などが4月以降にずれ込むなら、消費税は8%です。
ただし、与党は消費税増税に合わせて自家用普通自動車を買うときに納める自動車取得税を最大で一律2ポイント引き下げる(現行は購入価格の5%だが、それを3%にする)という税制改正大綱を発表しましたので購入時期の判断は考慮が必要です。
また、資金にゆとりのある人は金(ゴールド)も増税前の買い物候補になるかもしれません。消費税5%で金を購入して、8%になってから売れば単純計算で3%分を儲けられます。ただし、金の相場が購入時より下がったら利幅は縮小、もしくは損をするリスクもあります。また、バーチャージと呼ばれる手数料がかかることもお忘れなく(金500グラム以上の購入の場合は無料)。
さらに、ビジネスパーソンが増税前に購入してもよいのは、交通費関連。定期券を使っている人なら3月末に6カ月定期を購入する。出張の頻度が高い人なら新幹線回数券、飛行機・新幹線の予約チケットなどを購入する。交通費以外なら、英会話学校・ビジネススクールの学費も5%のうちに払っておくとお得でしょう。なお、そもそも消費税の対象外となっているプリペイドカードや商品券、切手、印紙などは買いだめしてもムダです。土地・住宅の家賃、保険料、医療費、幼稚園~大学などの入学金・授業料などにも消費税はかかりません。
ファイナンシャルプランナー 前野 彩
高知大学卒業後、中学・高校の養護教諭を経てFPに転身。家計相談のほか、学校でのマネー教育講師なども務めている。FPオフィスwill代表。最新著に『子育てファミリーのハッピーマネープラン』。
高知大学卒業後、中学・高校の養護教諭を経てFPに転身。家計相談のほか、学校でのマネー教育講師なども務めている。FPオフィスwill代表。最新著に『子育てファミリーのハッピーマネープラン』。
(構成=大塚常好)