冷凍も真空パックもやらない
とん蝶の人気が広まるにつれて、「冷凍でも販売しませんか」と声がかかることも多いそう。しかし、興津さんは決して首を縦に振らない。
「考えが古いのかもしれませんが、レンチンで食べるのはなんか違うなと。それこそ、『何してんだ』と祖父に怒られそう。いろいろお話はいただくんですが、大阪にしかないという付加価値があってもいいかなと」
焼き菓子やお饅頭は今風に変えたらいいと思うけれど、「とん蝶」だけは譲れない――。
「僕が生きているうちは、冷凍も真空パックもしません」
その言葉からは、祖父の味をこれからも守り続けるという決意が、ひしひしと伝わってきた。
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