会議で存在感を発揮できる人とできない人は、何が違うのか。ITコンサルタントの江村出氏は「大事なのは、たくさん話すことでも、鋭い答えを出すことでもない。ほんの一言で、議論を一歩前に進められるかどうかだ」という――。
※本稿は、江村 出『あなたの仕事は、ひそかに「減点」されている 成果を出す人が実はやっている「無自覚なミスをなくす」技術』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。
発言すればするほど存在感が低下する理由
「会議では、話さなければ参加していないのと同じ」。みなさんも、一度はそう教わったことがあるのではないでしょうか。
短くても発言した人は、その場にいた人として存在感が残ります。その後に相談や確認を振られやすくもなります。情報が集まり、会話が増え、徐々に仕事にも入り込みやすくなっていきます。会議での一言は、単なる発言ではありません。「仕事の流れに自分を乗せる行為」にもなるのです。
しかし、何とか発言はできたのに、妙に場が静かになるときがあります。誰にも拾われない。議論が広がらない。「……で、結局何が言いたかったの?」という空気だけが残り、次の話題に移る。
このようなことが何度も続くと、徐々に周りからは「とりあえず毎回、中身がないことを話す人」という印象ができ上がっていきます。そして、しまいには価値のある発言をしても、拾われなくなることすらあるのです。

