「50年以上の計画」と説明するが…
当初の構想と現実との乖離を、サウジアラビア政府はどう受け止めているのか。
アラビアン・ガルフ・ビジネス・インサイトによると、サウジアラビアのムハンマド・ジャドアーン財務相は2024年、リヤドで開かれた投資会議で、「ネオムは50年以上に及ぶ計画だ。あれほどの規模の都市が5年で完成し、完全に稼働し、しかも利益を生むと信じる者がいるなら、それは『愚か者』だ」と語り、次のように続けた。
「我々は愚か者ではない。我々は賢明な人間である」
今年初頭に開かれた世界経済フォーラム年次総会、いわゆるダボス会議でもジャドアーン財務相は、計画を再調整することに「問題も恥もなければ、面子の問題もない」と開き直った。
たしかに、AIデータセンターやグリーン水素プラントなど、着実に進んでいるプロジェクトもある。アラビアン・ガルフ・ビジネス・インサイトによれば、サウジアラビアの建設活動は2026年6月に同年最速のペースで拡大している。
投資会社カムコ・インベストの集計では、プロジェクト発注額は前年同期比約54%増の300億ドル(約4兆6500億円)に達した。ジャドアーン氏が主張するように本当に50年計画だとすれば、発表から9年近くが経った現在もまだ初期段階と言える。
だが、マグナで海抜36メートルの高さに全長450メートルのインフィニティプールを架け、「ラグーンの観光地の最高峰」となるはずだった「トレヤム」のラグーンにも、残る11の観光地の海岸にも、現時点でホテルは一つとして完成していない。
現在のところ、当初の構想通りに完成したことが確認できる建造物は、王族の宮殿だけだ。国家の経済施策を担うはずだった一連のプロジェクトは、新規建設予算を契約解除の予算が上回るという、奇妙な事態に陥っている。
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