子どもの学力は本番当日まで伸びる
ただし、その上がり方は順調な「右肩上がり」ではありません。また、時間や努力に比例して上がっていくわけでもありません。
9月から本番の時期にかけて、じりじりじりじりと、得点が上がったり下がったりを繰り返しながら、全体としてはゆるやかに推移していくのが一般的です。それを見ながら、親は相当ヤキモキすることでしょう。
しかし、多くの受験生は、最後の最後、直前の直前に、得点力が急上昇します。それまで長い時間をかけて蓄えてきた知識やスキルが、バラバラのところから一気に結びついて形になっていくのは、本番間近のタイミングなのです。
さらに言えば、1月に入り、入試の時期を迎えてからも子どもの力はまだまだ伸びます。むしろここからが本当の勝負どころかもしれません。実際の入試を経験し、場慣れしていくことも、得点力に大きく影響してくるからです。
その日がくるまで、親が我慢できるかどうかの勝負とも言えます。
「最新年度で低得点」ならむしろラッキー
うちの息子も、第一志望校の過去問の国語が合格者最低点に届いたのは、年が明けてからのことでした(その後、また取れなかったりもしましたが……)。
僕の知り合いのケースでも、入試の1週間前に算数の過去問を解いたら30点も取れず、親子で青ざめたまま入試に突入したそうです。その結果、1回目は不合格でした。
それでも、「もう諦める……」と言うお子さんをなんとか励ましながら受験会場へ向かわせて、結局2回目のチャレンジで見事合格しました。
なお、入試前に取り組んだ過去問の別の回では80点くらい取れていたそうなので、要は、苦手な単元などがその年に出るか出ないかによっても結果が大きく変わってくるということです。
過去問は、過去問で高得点を取ることが目的ではなく、本番に生かすことが大事です。合格点に届かない回があっても、そこで把握した苦手や弱点を補強することで、本番での合格の可能性を高めればいいだけです。
初めて解いた過去問が絶望的な点数でも、1ミリも心配する必要はありませんよ。動揺はするかもしれませんが、それが最新年度だったなら、むしろラッキーと考えましょう。だって、その問題は本番ではまず出ないのですから。
ひとまず出題の形式や傾向だけはしっかり把握して、よしとしておきましょう!

