我慢しすぎない新しい断食のスタイル

すでに知られているファスティングを利用したダイエット方法には、断食日と通常食の日を交互に行うもの(ADF:Alternate-Day Fasting)や、週に2日だけ摂取カロリーを大幅に減らす「5:2ダイエット」、ほか、ファスティングを摸倣した低カロリー食を月に数日間だけ行い、残りの日は日常食で過ごす「ファスティング・ミミック・ダイエット(FMD)」などもあります。

こうした「時間を区切るファスティング」は、健康意識の高い著名人の間でも実践されています。例えばハリウッド俳優では、ジェニファー・アニストンが16時間の「時間制限ファスティング」(16:8ダイエット)を続けることで、夜型生活を改善したとインタビュー等で語っています。

ニコール・キッドマンも食事時間を制限するスタイルを取り入れ、胃腸の不調を整えて規則正しく快適な生活を送っているといわれています。

健康的な食べ物の概念
写真=iStock.com/Kiwis
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無理なカロリー制限は必要ない

ハル・ベリーは自身の体調管理と生活リズムの改善にファスティングを活用し、「午後2時開始の食事」といったルールで体調を維持しているそうです。(※これらは個人のエピソードですが、時間制限食の有用性は多くの臨床研究で裏付けられつつあります)

佐々木敦朗『3日で変わる からだが目覚める「食べない力」』(講談社)
佐々木敦朗『3日で変わる からだが目覚める「食べない力」』(講談社)

ファスティングと聞くと「つらそう」「我慢しなきゃいけないの?」と思うかもしれません。実際には、時間制限食では無理なカロリー制限の必要はありません。食べる時間帯を一定の範囲内に決めておくだけで、体内時計が整いやすくなり、体調管理やダイエットにも良い効果が期待できるからです。

夜勤や交代勤務、あるいはその他の事情でサーカディアンリズムを整えにくい場面は現代の暮らしではたくさんあると思います。大切なのは「仕方がない」と諦めたり、身体の不調や病気のリスクに必要以上に怯えたりせず、体内時計を意識して「じゃあ、どうすれば体内時計のズレを防げるのだろう?」と前向きに考えることではないでしょうか。

※糖尿病を含む基礎疾患がある方、治療中・服薬中の方、妊娠中・授乳中の方、成長期の方、摂食障害のある方またはその既往がある方、その他健康状態に不安のある方は、本書の方法を自己判断で行わず、必ず医師に相談してください。

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