可愛がっている阿部慎之助を助けるため

中日スポーツ(2025年8月30日配信)によると、長嶋さんが亡くなった後の高橋由伸さんとのトークショーで松井秀喜さんはこう語っている。

「僕自身、ジャイアンツというのは常に心の中にあります。それは信じてください、みなさん。ジャイアンツは今でも大好きです。気になります。ジャイアンツとどう関わってくるか、将来のことは分かりません。ただ、ジャイアンツをよくしたいという気持ちは自分自身持っています」

これを受けて、「もしも松井監督が誕生して力を貸して欲しいと言われたら」と質問された高橋由伸さんはこう語った。

「そうなれば、何でも出来ることをお手伝いさせていただこうと思います。そうなった時は僕は松井さんを応援すると思います」

三井不動産や読売新聞グループ本社などは、2032年度までに東京の築地市場の跡地に約5万人を収容する屋根付きの新スタジアムを建設するという計画を発表している。その新スタジアムのオープニングに合わせて、松井監督が誕生するのではという期待交じりのファンの声もあるが、今回の阿部監督の突然の退任で、そのタイミングが早まる可能性が出てきたのではないかと感じる。

築地再開発のイメージパース。5万人収容スタジアムが予定されている。
画像提供=三井不動産株式会社
築地再開発のイメージパース。5万人収容スタジアムが予定されている。

来シーズンからの次期監督を巡っては既に何人かの大物OBらの名前が挙がっているが、可愛がっている阿部慎之助を助けるために、不祥事からジャイアンツを救うために、松井秀喜さんが決断するのではないか。

決めるのはオーナー

プロ野球の場合、監督の最終人事権は通常は球団オーナーにある。球団社長やGM(ゼネラル・マネージャー)らが次期監督候補を選んでオーナーの最終判断を仰ぐという場合が多いが、オーナー自らが人選したり、下から上がって来た人選をオーナーが変更したりという場合もあるのだ。

日本のプロ野球の場合はメジャーリーグと違って、監督の条件の一つとして、監督が観客を呼べる人気があるかどうかも重視される。

ちなみにメジャーリーグでは監督選びに観客動員力は求められておらず、サンフランシスコ・ジャイアンツの新監督は、なんとプロ経験の無い大学野球の監督が選ばれた。メジャーリーグ史上初めてのことだ。