子どもたちが農村で暮らし続けられるために
2002年、NPO法人かものはしプロジェクトは活動を開始した。資金源はどうするか。代表の村田早耶香氏が信頼を置くパートナーである2人の副理事長が描いた構想はこうだ。まずは日本でITの受託開発事業を始め、そこで得た報酬を活動に充てる。カンボジアではパソコン教室を開き、孤児院に保護された子どもたちにIT技能を身につけてもらい、パソコンの基礎からWebのデザインやコーディングまでこなせるIT技術者に育てたところで、日本で受注した仕事をオフショア開発として現地に回すというプランである。
カンボジアの人件費は日本の10分の1以下。現地で仕事を完成すれば、じゅうぶんに利益が出る。それを子どもたちの職業訓練に回す計画は現実的に見えた。実際、パソコン教室を卒業し就職を決めた子どももいる。
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