眠れない時は思い切って寝室を出る
眠たくないのに暗い寝室で横になっていると、嫌なことを考えがちです。誰もが持っている生き物としての暗闇への恐怖が働いてしまうのです。周りの状態を目で確かめられない分、心配になる。こういう時は、むしろ起きて寝室を出て、明るくしたリビングで過ごしてみるほうがいいでしょう。
たとえば、自分が好きな本や積ん読になっていた本を開き、ぺらぺらと頁をめくってみる。これで眠ることを意識しすぎず、時間の訪れを待てます。しかも読書を楽しめたら、一石二鳥です。それに、眠気がなかなか訪れず、読書で睡眠時間が1、2時間削られたとしても、本に熱中できたら、そこで得た知識・見識は、私たちの人生を豊かにしてくれます。
これは本である必要はありません。読書より脳を使わないものでは、たとえば、テレビの深夜放送を観たり、深夜ラジオを聴いたりしたっていいのです。よく「夜のテレビは興奮するから睡眠によくない」といわれるのですが、それは子ども向けの話です。子どものしつけのためには、規則正しい睡眠の習慣は大切ですから、夜遅くにテレビを観る習慣をつけるべきではありません。
眠りへのプレッシャーを軽くする秘策
しかし、人生後半を生きる大人であれば、ぼうっとテレビを観てリラックスすることはあっても、興奮するほど面白いものにはなかなか出会わないのが普通です。脳が刺激されるくらい面白い番組があるようなら、それを観ることは人生にとって眠る以上にプラスになるでしょう。そういう切り替えが大切です。そして眠くなってきたら、寝室に戻ってベッドに入ればいいのです。
よく眠れている人、眠ることを特段意識していない人は、横になるといつの間にか眠りに入ります。横になって布団に入ることが一種の条件反射になっているかのようです。しかし、よく眠れない体験をしたり、眠ることを意識しすぎたりすると、スムーズに眠りに入っていけなくなります。眠れないけれども横になって目をつぶっておけばいいと思い、暗いところでじっとしていることもあるでしょう。そうすると、かえって緊張してきます。これは真っ暗なところにいると、私たち人間は本能的に警戒心が高まることと関係しています。警戒心が増すと、体の緊張が抜けません。そのため、体は休まりません。そして、先のことをいろいろ思いあぐねる警戒心は、取り越し苦労のような考えを導きます。

