とても試験に行ける状態ではなかった

試験日当日になった。私のクリニック出勤と、妻が光を連れて家を出るのはちょうど同じ時刻だった。でも光は泣きじゃくって「怖い、怖い」とうずくまった。とても試験に行ける状態ではなかった。

私は正直なところ落胆した。あれほど毎日励まして、本人も少し前向きなことを言っていたのに。高卒認定試験をパスできなければ大学受験の道も閉ざされる。17歳までにパニック症は治ってくれるのか。治らなければ、大学受験すらできない。

「ムリなものはムリだから、行かなくていいよ。もう泣かないで」