半導体製造の鍵を握る日本企業

ABFはAIブームより少し前、コロナ禍をきっかけとして、その重要性が世界に知られることとなった。米AIリスク研究機関のコンバージェンス・アナリシスによると、パンデミック期のPC需要急増でABFの供給が逼迫し、米半導体大手ブロードコムのルーター部品のリードタイムは63週から70週に延びた。インテル、AMD、エヌビディアもこぞって、基板不足による出荷の遅延に陥った。

世界の高性能CPUやGPUが依存する素材の98%超を、少数の東アジアのパートナー企業へのライセンスを通じ、味の素グループが実質的に支配している。その重要性に世界が気づいた出来事となった。

AI産業の屋台骨を日本企業が担う実例は、ほかにもある。