激しいバトルシーンがなくても◎
フリーレンの第2期は、「一級魔法使い試験編」と「マハト編」という2つのハイライトの谷間のストーリーであり、大爆発した第1期と比べて決して盛り上がりのあるタイミングではなかった。それでも、である。
まさに本作の「RPGでラスボスを倒した後の世界で、バトルはそこそこに、人との思い出を回顧しながら時間、喪失、人生について考える」という“余生アニメ”の設定にふさわしい内容だった。
トーンは弱いものの人間の情緒そのものにハイライトをあてている作品として、よりアニメとしての純粋な描写力・表現力が高く評価される結果となった。
MALには「第1期と同様、まさに傑作」「10話という短さにもかかわらず、番組の根幹を成す美学は最後まで素晴らしい」「アニメーションは、必要のない場面でさえも流麗で息を呑むほど美しい」と絶賛が並ぶ。
呪術3期はもはやアート
呪術廻戦もまた「MAPPAの卓越した技術力を改めて証明する。その完成度の高さは、他の追随を許さない」といったコメント通り、アニメ会社の技術に対しての評価が並んでいる。
すでに3期目で47~59エピソードになってきており、続く「死滅回游 後編」、そして「人外魔境新宿決戦」編とクライマックスに近くなってきている。主要キャラクターの五条悟が封印され、物語の複雑性が増し、正直よくわからなくなっていったという読者の声もあったシーズンだ。だが、このカオスすぎる世界観に対して、アニメの筋は多分に実験的である。
「壁にアイデアを投げつけて何がくっつくか試しているように感じられる」「脚本がひどい。疾風伝を『ハンター×ハンター』のように見せている」といった批判も交じりこむため、すべてのユーザーが諸手を挙げて絶賛、という感じではない。
「シーズン3は今のところ全てが芸術作品」「マンガを完全に読み終え、何が起こるか正確に知っていたにもかかわらず、アニメ化されたその表現に完全に圧倒されたのはこれが初めて」など、スピーディーで秀麗で斬新な表現に溢れている本作は、他のトップ作品にすら送られない「アート的な評価」に溢れている。

