セルフブランディングへの焦燥感
こうした状況では、物事に対する責任は自分で取り、自分の価値を探して伝える「セルフマーケティング」や「自己PR」を勧められるのは、理にかなっている。
言うなれば、「自分で褒めなければ、だれも褒めてくれない」原則に従った、自己宣伝だ。
目的は、セルフブランディング。
車やフェイスクリーム、洗剤などでうまくいくのだから、自分の個性を売りこむのにも役に立つはずだ。
そのためには、「ブランドの本質」と「明確な位置づけ」を備えた、「自分というブランド商品」にならなければならない。
ほかの成功したブランドのように、あなたには、あなた自身を「際立たせる」もの、「熱望」されて、好感が持たれる性質が必要だ。
上辺ではなく、あなたを有利に引き立たせる特徴を見せるのだ。
あなたは、自分の強みを明確に理解し、効果を発揮させるためにひたすら高い目標を目指す。
あなたの外見、服装、言葉選び。
これらすべてが、あなたの「まぎれもないブランドの本質」と調和していなければならない。
バランスがとれていなければ、相手は混乱する。
人間は複雑なので、理解してもらえるようにできるだけシンプルなほうがいい。
ブランドを避ける賢い消費者もいる
ブランドははっきりとわかりやすく、ほかのものとは区別できるようにしなければならない。
矛盾があるものは人を不安にする。個性的すぎて予測不可能なものが入りこんではならない。
自分という人物を、人の心を惹きつける、「魅力的なブランドを約束する商品」にするのだ。
私たちは、人気のチョコレートのように評価されなければならない。それには、評判の手作り冷凍ピザのように、誠実さと確かさが大いに関係する。
ブランドは人工的に作られたアイデンティティだ。特に、ある商品と別の商品とを区別してもらうのが難しいところで必要とされる。
例えば、商品BではなくAを手に取ったが、どんな商品なのかよくわからないとき。ブランドは、一定の、そしてとりわけ安定した質を保証する。
しかし、1つ忘れてはならないことがある。ブランド商品を避けて、ノーネーム製品を好んで手に入れる賢い消費者も少なからずいるということだ。
彼らはブランドのあるなしで「中身の価値」が変わるわけじゃないと考えている。

