「転職で成功する人」になるための条件
近年、日本企業の中から、業績、個々人の職務や実績、さらには株価上昇率などで賃金やボーナスを変動させるケースが出始めた。降格人事を行う企業もある。
伝統的な雇用慣行は急速に変化している。それに伴い、私たちはこれまでの常識、思い込みが通用しない時代との意識を持つことが必要だ。それが、今後の環境変化にうまく、賢く対応するための第一歩といえる。
対応策の一つは、とにかく自分を磨き、マーケットバリューを高めることだ。マーケットバリューが高まれば、一つの企業の固執する必要は薄れる。有利な転職の機会は、これまで以上に転がっている。
大切なのは、学び(勉強し)続けることだ。人口減少により65歳、70歳を超えても働くことは当たり前になるだろう。年齢、性別を問わず、効率的に付加価値を創出できる人材への需要は高まる。学ぶことへの意識は高めたほうがよい。通信講座や社会人大学院での学び以外の方法もある。注目したいのは、文明の利器であるAIの利用だ。
現状を憂うより、成長のチャンスと捉える
形式知(言語や数値で表示できる知識、情報)に関して、AIはわたしたち人間と同じかそれ以上の能力を発揮するようになった。正確性の検証は不可欠だが、適切に質問すると必要な答えを提示してくれる。AI利用ひとつをとっても人間の実力が問われるわけだ。
私たちにあってAIにないのは、変化を機敏、かつ大局的に察知するといった感覚(センス)だろう。自分の専門分野、関心がある分野の先行研究をAIで調べると、理解のスピードは高まる。その活用方法を調べると具体的なイメージもわく。成果を実務に活かすことで付加価値創出の可能性は高まる。
学びを重ねると、起業のチャンスも出てくるだろう。このように考えてみると、給与システムの変革など労働市場全体の変化は、わたしたちが成長するチャンスだ。前向きな感覚をもって労働市場全体の変化に対応することは、より良い人生を送る賢い方策になるだろう。

