夫婦円満のために今すぐ始めたいこと

「夫源病」という言葉があります。正式な病名ではありませんが、夫の言動によってストレスを感じた妻が、心身に様々な不調をきたす――症状のことです。

妻が訴える不調には、頭痛、めまい、不眠、食欲不振、倦怠感などがあり、これらの症状は出張などで夫が不在のときに改善し、なくなる場合もあります。逆にいえば、夫の在宅中にひどくなることから「主人在宅ストレス症候群」とも呼ばれています。

ということは、夫の在宅時間が圧倒的に長くなる定年退職こそ、妻が夫源病を患う最大の危機になる――。退職後、妻との良好な関係を維持したい、あるいは築きたいと思っているのであれば、何としても避けなくてはいけません。

そのための対策として勧めたいのが「男子厨房に入れ」。退職前の準備として「没頭できることを探し、学び直す」と書きましたが、それと並行して勧めたいのが、“料理”を始めることです。できれば、すぐにでも実践してください。

というのは、「夫源病」となる原因は様々ですが、大きな共通要素として挙げられているのが「家事を妻に任せきりにする」夫の存在にあるからです。

料理をする高齢の男性
写真=iStock.com/PixelsEffect
※写真はイメージです

男性は料理に向いている

炊事洗濯掃除をいくら頑張っても、「ありがとう」のひと言もかけてもらえない。家事をやるのが当たり前と思っている夫に、妻は強いストレスを感じるのです。

そのストレスを軽減させるには、家事の大変さに理解を示し、手伝うことが一番なのですが、掃除機をかけたり、雑巾がけをしたり、洗濯をして畳んだり……というのは、男性にとって思いのほか難しい。

そう考えると(ちょっとズルいかもしれませんが)、大多数の男性にとって、一番うまくできること、できそうなことは「炊事」、すなわち料理ではないかと思うのです。

プロの料理人の多くが男性であるように、料理は男に向いているのでしょう。

何を作るのかを考えて食材を集め、段取りを決めて調理し、器を選んで盛りつける――料理の工程は、長年にわたって培ってきた「仕事」との共通点が実に多い。献立を考えるときには予算設定、調理には「タイムマネジメント」(時間管理)が重要です。

お米を研いで炊飯器にかける。鍋を火にかけて、沸くまでの時間に下ごしらえをする。ちょっと手が空いたら、鍋やまな板、包丁を洗っておく。