実は親友と浮気していた

寂しさにかられ、亡き妻の洋服や香水の匂いをかぎ、化粧落としのクリームを顔中に塗りたくるシュミット。妻に会いたい。ヘレンのような妻がいて、私は幸せ者だった。目の前の幸せに感謝するべきだった……失ってしまう前に――。

ところが、そんな心境になったシュミットは、愛すべき亡き妻ヘレンが、実は浮気をしていたことに気づいてしまいます。しかもその相手は、唯一の親友であるレイでした。元勤務先の後継者から邪魔者扱いされ、娘から見放され、鬱陶しく思っていた妻に先立たれ、感謝すればよかったと遅すぎる後悔をした直後、その妻が親友と浮気していたことを知ったのです。

定年退職の送別会で、他ならぬレイが「生涯をかけてシュミットが得た」と語ったものすべてが、上辺だけだったことを悟ったのです。そしてシュミットはキャンピングカーに乗り込み、自分探しの旅に出かけました。