表面と内側で働くヒアルロン酸のパワー

実はヒアルロン酸のスキンケア上の価値はその保湿力だけにあるのではありません。ヒアルロン酸は抗酸化作用も持ち、肌の細胞の再生そして皮膚の弾力に極めて重要なコラーゲンの産生も促進するという素晴らしい働きも持っています。

化粧品に用いるヒアルロン酸は大きく分けて、重合するモノマーの数によって低分子量(50~250個程度のモノマーの重合体)のものと、高分子量(4500~8000個程度のモノマーの重合体)のものがあります。私たちの体の中にも両方あります。化粧品の成分として使う時も両方を使い分けします。

低分子量のヒアルロン酸は表皮を通過して真皮にまで達することができますが、高分子量のヒアルロン酸は表皮の細胞間を通過できません。その様子を図表9に示しました。

【図表9】高分子量のヒアルロン酸が肌を通過できない仕組み

従って高分子量ヒアルロン酸は角層の表面に止まり、そこで水分をたくさん溜め込むことで、保湿効果を発揮します。高分子量ヒアルロン酸を表皮に塗るとTEWL値は下がります。

一方、低分子量ヒアルロン酸は表皮の深部にまで浸透し、細胞の再生を促進するので、抗老化作用を発揮し、肌の弾力を回復し、シワの深さを減少させることができます。

分子量によって、いずれもスキンケア上とても重要な作業をしてくれるヒアルロン酸はやはり無視できない存在です。

(初公開日:2026年1月5日)

【関連記事】
食前に「たった一杯」飲むだけで肝臓の脂肪を落とせる…専門医の中では常識「食物繊維、発酵食品」あと一つは?
血液をサラサラにし、骨のヨボヨボ化を防ぐ…大さじ1杯入れるだけで「納豆の真の力」が引き出せる液体の名前
これが不足すると骨がボロボロに…「日本人に足りない3つの栄養素」を一度に摂れる"和の伝統食"
パカッと開けて週に1、2個食べるだけ…がん専門医が勧める「大腸がんを予防するオメガ脂肪酸たっぷり食品」
「牛乳だけ」よりずっと効果的…医師「必ず一緒に摂って」と断言、骨を強くする"スーパーで買える食材"