「勉強しろ」と言わずに大学進学を叶える方法
それでいて、保護者の方に「あなたは、調査の対象となっているお子様を、将来、どの学校段階まで進学させたいとお考えですか」という質問に対して「大学以上」を希望する割合は、
・小4〜6:65.9%→72.3%(6.4ポイントの増加)
・中学生:68.7%→72.0%(3.3ポイントの増加)
・高校生:75.4%→76.3%(0.9ポイントの増加)
と、この10年で増加しているのです。
つまり、「子どもの家での勉強時間が減っても、そのことはあまり気にしてはいないが、でも大学には行ってほしい」という保護者が少なくなく、むしろこの10年で増えている、ということなのです。私のような保護者の、ある意味では自分勝手な考えが、そのままデータになって出てきたようで、少しドキッとします。
もしかしたら、読書はこうした保護者の無茶な願いを部分的には実現してくれるかもしれません。なぜなら、読書は学力にもプラスの影響を与えつつ、学力を支えるもっとも基礎的な力を高めてくれる活動だからです。
読書好きかそうでないかで差が出る国語力
以下ではまず、読書と学力の直接的関係についてのデータを見てみましょう。
「学力」を測定するテストとしてもっとも代表的なのは、毎年4月に文部科学省が実施する「全国学力テスト」です(正式名称は「全国学力・学習状況調査」といいます)。なんと全国の小学6年生と中学3年生「全員」を対象としたもので、2025年度実施調査では、小学6年生は約95万人、中学3年生は約90万人がテストを受けています。
読書が一番成績を高めそうな科目といえば、国語でしょう。読書が好きな児童・生徒は、やはり国語の成績がよいのでしょうか。
折れ線グラフにして見てみましょう。
やはり、「読書は好きですか」という質問への回答を見ると、「当てはまらない」を選んだ児童・生徒の平均正答率がもっとも低く、「どちらかといえば、当てはまらない」「どちらかといえば、当てはまる」とほぼ直線的に平均正答率が高まっていき、「当てはまる」でもっとも正答率が高くなっています。
小学6年生では、「当てはまらない」が56.2%、「当てはまる」が73.6%であり、その差は17.4ポイントあります。
中学3年生では「当てはまらない」が45.2%、「当てはまる」が61.9%で、その差は16.7ポイントです。
平均正答率で約17ポイントの差というのは、かなり大きいのではないでしょうか。

