短期決戦で“現在の支持の固定化”を狙ったが

高市内閣は発足直後に支持率66%を記録した。これは戦後で極めて高い部類に入る。「自民党をぶっ壊す」と強烈な改革イメージを打ち出した小泉純一郎内閣(2001年)、政権交代の高揚感の中でスタートした鳩山由紀夫内閣(09年)、民主党政権への失望から反動的に高支持となった安倍晋三内閣(第2次・12年)があった。同様に初の女性首相で、かつ明確な路線を示した高市早苗内閣に期待が集まったのである。

ところがその後、毎月2ポイントずつ下落している(NHK世論調査)。

ちなみにこの間に決定的な失政があったとは言えない。それでも「高い期待値」「強い言葉」「明確な路線」は、国民にとっては時間とともに“期待の摩耗”を生んでいた可能性がある。経済政策などの実績はすぐには顕在化しない。「強い言葉」は「別の考えもあるのでは」「説明が不十分」と、不支持まで行かないまでも「どちらとも言えない」という保留層を生みやすい。