その象徴が「コンビニエンスウェア」です。「コンビニで服は売れない」という業界の定説を覆し、1足390円のラインソックスはいまや累計3000万足の大ヒット商品となりました。なぜ、そんな常識破りが可能だったのか。細見さんは、自身の役割を「才能を見抜き、徹底的に活用すること」だと語ります。超一流のデザイナーと膝を突き合わせ、その人柄に惚れ込み、信じて任せる。自分ひとりの能力を誇示するのではなく、多くの人の手を借り、支えられてこそリーダーの「器」は大きくなるのだと説きます。

ファミマは、2025年度上期(2025年3月~8月)の事業利益が616億円で3年連続の増益。さらに既存店売上高が52カ月連続で前年超え(2025年12月時点)と勢いがあります。今回のインタビューでは、絶好調の背景を掘り下げ、「(コンビニというビジネスは)皿回しをしながらモグラ叩きをするようなもの」「中途半端にはやらない。一点突破できたら全面展開する」といった独自の経営哲学について聞いています。

動画の終盤では「経営者の仕事とはなにか?」という問いも投げかけています。細見さんの回答はあらゆるリーダーにとって強烈な刺激となるはずです。なお細見さんは今年2月末でファミマの社長を退任し、親会社の伊藤忠商事に常務執行役員として復帰します。社長としての最後を飾る貴重なインタビューとなりました。46分間の動画を掲載しています。ぜひご覧ください。

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