中国共産党が耐えられない国内の動揺

国際経済への影響は別としても、中国の政治システムは軍事冒険主義がもたらす国内混乱に耐えられない。中国共産党は「百年国恥」(※)と毛沢東時代の混乱から立ち直るために50年を費やしてきた。党の正統性は3本の柱で支えられている(経済成長、政治的安定、予測可能な統治)だが、台湾有事は、これらすべてを同時に崩壊させる。

(※)1840年のアヘン戦争から、欧米列強や日本による侵略、不平等条約、領土割譲・租借、半植民地化などを強いられ、清朝が倒れるまでの約100年間(1840年代~1940年代頃)。中国にとって屈辱的な期間とされる。

中国経済は今、不動産崩壊、20%を超える若年失業率、デフレ圧力に苦しんでいる。デロイトが2026年の成長率を4.5%と予測しているのは、西側諸国との貿易が続くという前提に立っている。この前提が崩れれば、予測すべきは恐慌だ。