まだまだ恋愛ドラマにいる深田恭子

8位の岩田剛典は、逆に漫画のキャラに近づけようとしたのか、もっさりしてしまった残念感が。『DOCTOR PRICE』(読売テレビ制作、日テレ系)で医師専門の転職エージェントを演じたが、髪型が明らかに浮いていた。ロン毛は必須だった? このドラマ、「一般病棟より療養型病院のほうが延命治療だけで、医師の手間が少なくて儲かる」など、実に興味深い医療現場の疲弊と本音と闇が晒されて面白かったんだけどな。

黒いパーカーを着てスマートフォンで自撮りする男性
写真=iStock.com/Aji Ilham Pratama
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9位は野村康太。『ディアマイベイビー』(テレ東)で松下由樹演じる狂気のマネージャーに翻弄される新人俳優の役。いや、新人だからこれでいいと思う部分もあるが、由樹姐さんの怪演が激しすぎて完全に気圧された感も。そりゃ勝てんわな。

10位はまだまだ恋愛ドラマ市場に居座る深田恭子。『初恋DOGs』(TBS)で若い衆を温かく見守る姐さん的存在かと思いきや、まだ恋愛市場のど真ん中にいるわけさ。そこは若い衆に譲って……とはいかないホリプロの意地。唇と顎関節の可動域が年々狭まってきているのがちょっと心配。ということで、トップ3へ。

【図表1】2025年俳優ランキング ワースト編4~10位

作品に恵まれなかった「あおい」

3位 森川葵 -40点
ヒロインに説得力がない、日本のドラマの悪しき典型

おとり捜査がメインの警察モノ『スティンガース』(フジ)では、警察庁のエリートで、FBI帰りのキャリア警視をきゅるんとかわいい森川葵が演じた。タイミングとしては、ちょうど警視庁が特殊詐欺対策として「仮装身分捜査」を導入し、検挙に成功したと言うニュースもあったので、興味深く観はじめたのだが……。「お遊戯会か文化祭かい?」と。

日本のドラマに多いパターンね。聡明かつ経験豊富で苛烈な競争を生き抜いてきたはずのエリートを、緊張感も説得力もリアリティももたないかわいこちゃんが演じる、ザッツジャパニーズエンターテインメント。

森川葵は、主演作『プリンセスメゾン』(2016年・NHKBSP)がとてもよかったのだが、今回はお祭り騒ぎの神輿に乗っかっちゃったがゆえに滑った印象も。

こじつけだが、2025年は他の「AOI」が大活躍だった。視聴ノートにメモをするとき、AOIの文字を何度も書いた記憶が。大河『べらぼう』や『東京サラダボウル』(NHK)で好演した中村蒼、『ちょっとだけエスパー』で超キュートな妻を演じた宮﨑あおい、『ホンノウスイッチ』『すべての恋が終わるとしても』(テレ朝)で切ない恋愛モノを得意ジャンルとした葵わかな、湊かなえの問題作『人間標本』(PrimeVideo)や『八月の声を運ぶ男』(NHK)で好演した伊東蒼など。

森川もきっとまた良作に巡り合えるはずと信じている。