「見える問題」と「見えない問題」
8年 vs. 約6カ月
39年 vs. 6カ月
面前服用義務 vs. 持ち帰り自由
8000〜2万円(国内) vs. 1000〜5000円(欧米)
この一連の数字や対応の格差を見て、「明らかにおかしい」と感じる人もいれば、「別に普通では?」と感じる人もいるだろう。
その違いこそが、すべてを物語っている。
自分に直接影響しない問題は、問題として認識されにくい。認識されない問題は、政策の優先順位で後回しになる。後回しにされた問題は、さらに見えにくくなる。これを「構造的バイアス」と呼ぶか、「偶然の積み重ね」と呼ぶか。「女性の権利」うんぬんを声高に叫ぶまでもなく、答えは自明なものであると筆者は考えている。

