女が選ぶ男には自分の姿が現れる
いい男性を見つけるには、スペックや稼ぐ額よりも「お金の使い方」を重視することが大事だと思います。特に注意すべきなのは、見栄にお金を使いすぎるような人。たとえば洋服や冠婚葬祭にお金をかけすぎる人は、自分を必要以上に大きく見せようとする見栄っ張りな人が多いように思います。
だから、高そうなブランドもののスーツを着ているからといって安心できません。自分に自信のない男性ほど、洋服にお金をかける傾向があります。私は、綺麗ごとでなく、安い洋服でも自信を持って着こなしている男性にも魅力を感じます。
自営業の方は、大企業サラリーマンの方に比べると、将来性の面で頼りなく見えることもあるかもしれません。実際、信用度が低いと評価されるので借金もしにくい。でも、仕事で事業資金なども扱っておられるだけあって、金融の仕組みを熟知している方が多いです。サラリーマンの方は、お金を借りるということがどういうことか、よく理解していない方もいらっしゃいますから……。だから、自営業の方は私たち督促する人間にとっては手ごわい相手であり、その意味では頼りがいがあるともいえると思います。
今になってみると、以前の私は、自分に自信がなかったので、男性の「虚構の自信」にダマされたり、だめんずに振り回されたりしたのだと思います。男性選びでいちばん大事なのは、まず自分に自信を持つことではないかと思います。実際に小さな成功体験を重ねて、自分を褒め、自分に自信を持てるようになれば、もっと冷静に男性を評価できるようになるのではないでしょうか。
榎本まみ
大学卒業後、信販会社に入社し、支払延滞顧客へ督促を行うコールセンター業務に就く。心を病んで辞めていく同僚を見て一念発起し、言い負かされずにお金を回収する独自の手法を開発。著書に『督促OL修行日記』(文藝春秋)がある。
大学卒業後、信販会社に入社し、支払延滞顧客へ督促を行うコールセンター業務に就く。心を病んで辞めていく同僚を見て一念発起し、言い負かされずにお金を回収する独自の手法を開発。著書に『督促OL修行日記』(文藝春秋)がある。
(構成=永濱敬子 撮影=和田佳久)