ファンが命名した「どむみ」「どむへい」
販売を告知すると、「このどむぞうくんの名前は?」という投稿が相次ぎました。この商品はSNSに投稿してくださったお客様たちが生み出してくれたのだから、命名もお客様にお願いしようと思い、名前を公募。
応募総数は3000件を超え、赤い胴体のほうは「どむみ」に、紺の胴体のほうは「どむへい」に決まりました。それぞれの名前の発表時には、合計12万もの「いいね!」がつき、もちろんすぐに完売することができました。
どむぞうくんのキャラクターは、今やオリジナル商品よりも、アパレルや日用雑貨、スマホグッズ、ゲームセンターの景品など、IPビジネスでの商品のほうが多くなりました。
これもひとえに、日頃からドムドムに関心を持って応援してくださるお客様のおかげです。皆様の声が作り出した愛されキャラのどむぞうくんを、私はとても誇らしく思っています。
お客様からの要望は、まず「やってみる」
おかげさまで、いまやドムドムは、ユニークで美味しいバーガーを出す、独自の路線を確立しました。さらに、前例や固定観念にとらわれず、お客様の声を反映したグッズ販売や異業種コラボもするバーガーチェーン、というイメージも定着したと思います。
ただ、これらは初めからコンセプトとして掲げてきたことではありません。あくまでも、試行錯誤を繰り返した結果、定着したイメージです。
プラスかマイナスか、といった損得勘定では考えずに、やりたいと思ったこと、お客様に喜んでいただけそうなこと、お客様からのご要望があることには、まず「やってみる」。
それを続けるうちに、徐々にパズルのピースが埋まっていき、ドムドムならではの絵が見えてきたように思います。
最初から完成図がわかっていたわけではありませんでした。
コロナ中のマスクも、ぬいぐるみのどむぞうくんもそうです。
もし前例や固定観念にとらわれ、「バーガーチェーンだから」というこだわりが強かったなら、「マスク不足で困っている人がたくさんいるのだから売る」という発想にはならなかったと思います。

