(3)23畳以上のエアコン:2027年対応機なら今買っても待ってもよし!

かなり広めのマンションや戸建てで、LDKつながりの間取り向けです。家庭用エアコンの中でも大型になります。

10年間の電気代は2027年モデルで18万円ほど安くなるので、2027年モデルを購入した方が経済的と言えます。なおこのクラスになると、標準グレードが少なく高級グレードになるので、値上がり率が標準グレードより高くなるかもしれません。しかし筆者が予測するかぎり、同じ性能で18万円の値上がりはまずありません。

これらを鑑みると、2025年時点で2027年対応モデルのエアコンを購入してもいいですし、2027年になってから購入してもいいでしょう。

壊れない限りは、2026年冬を待つのが得策!

本体価格だけに注目して「値上がり前に購入すべき!」と結論づけるメディアや販売店もあるかもしれません。しかし2027年対応モデルは、2025年の冬から大手メーカー数社が高級グレードから切り替えているに過ぎません。選択肢が少ないのです。

「エアコンが壊れて買い替え」という場合を除いて、あせって購入を急ぐ必要はありません。なぜなら本体価格が値上がりしたぶん、省エネ性能が向上し電気代が安くなるからです。

各社が廉価版、標準機、高級機の2027年対応モデルが出揃う2026年冬まで待つのが得策です。選択肢が増えれば、お買い得品を見つけやすくなるでしょう。

なお買い替えの目安は、購入後10年~13年です。10年ピタリで壊れることは少なく、この間に故障率が上昇、13年以降はいつ壊れてもおかしくない可能性があります。

(藤山 哲人)
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