話し合いが進む「エンディングノート」も作成しよう

(2)現金・預金について

どこの銀行にいくらくらいあるかを記載します。通帳の保管場所も書いておくと、相続人にとって大きな手がかりになります。

(3)株式・保険について

株式や保険についても、有無だけでも記録しておきましょう。証券会社や保険会社の名前、連絡先も重要です。

(4)借金などの負債
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借金などの負債がある場合は必ず記載しておきましょう。相続ではプラスの財産だけでなく、マイナスの財産も引き継がれるため、相続人が知らずに借金を背負ってしまうことを防げます。

財産状況と同じくらい重要なのが、家族への想いの記録です。誰にどの財産を残したいかという希望や、介護を担ったり面倒を見てくれたりした人への配慮について記載します。

これに法的効力はありませんが、相続人同士の話し合いで重要な指針となります。「お母さんには家にずっと住んでもらいたい」「長男には事業を継いでもらいたい」「次男の嫁さんには介護でお世話になった」といった想いを残しておくことで、家族も納得しやすくなります。

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