苛烈な貸し渋りが発生

金融危機の状況の中で、銀行にはもうひとつ頭の痛い問題がありました。それは銀行の「自己資本比率規制」です。自己資本比率は、企業の健全性を表す指標のひとつで「自己資本÷資産」で計算します。

つまり、「資産」を賄っている資金のうち、返済不要の「自己資本」が何%あるかを示すもので、企業経営でもとても重要な指標です。自己資本は、主に株主が出資してくれたお金と、利益の蓄積です。

銀行にも、企業とは少し計算方式は違いますが、国際的に活動する銀行にはバーゼルに本部がある国際決済銀行(BIS)の規制が、それ以外の国内だけで活動する銀行には金融庁からの自己資本比率の規制が課せられています。当時は前者が8%、後者は4%という自己資本比率が求められました。