市長への「貴重なダメ出し」

当初、私はAさんに自分の考えを伝え、「こういうふうにしてくれ」と指示を出したのですが、それに対して彼は、「職員自身が納得しなければ、物事は続きません。市長が“やれ”と命令を下すと、その時は従うけれども、それだけでは持続しない。それではダメなんです」とはっきり私のやり方にノーを突きつけてきたのです。

「市長の気持ちはわかるけれど、急いでしまったらむしろダメになる。市長は成果を急いでいませんよね」と聞くから、「うん、急いでないで」と答えた。

すると「もう少し時間をください。職員の発想を変えていくのには時間がかかります。職員の気持ちも考えてください」と言ってきたので、「時間がかかるって、なんぼかかんねん」と聞くと「1年ぐらい」と言う。「ほんなら、1年待つわ」と言って、私は彼のやり方に任せることにしたのです。