自由民主党と日本維新の会による閣外協力が成立した。今後はどのような展開が予想されるのか。日本維新の会を論じた著作もある、ノンフィクションライターの石戸諭さんは「自公政権と比較すれば、非常に不安定な政権になる可能性が高い。維新は公明党のような安定した組織票を持っているわけではなく、ふわっとした支持層によって支えられている。正式な連立ではないため、少しの判断ミスでより不安定な状況になりかねない」という――。
衆参両院の首相指名選挙で第104代首相に選出され、あいさつ回りで日本維新の会の吉村洋文代表(右から2人目)と握手する自民党の高市早苗総裁(右端)=2025年10月21日午後、国会内
「日本の政治は変わらない」は過去のものになった
自民と維新の「連立」政権が発足した。当初いただいたテーマは自民・公明で四半世紀以上続いた「自公連立」と比べて、長く持つのか? というものだった。先に結論を示しておくと、まさにやってみないとわからないと、だ。凡庸すぎて申し訳ない思いもあるが、日本の政治は新しいステージに突入している。
マスメディアでよく見かけた「やっぱり日本の政治は変わらない」という声はあまりに冷笑的で過去のものになった。同時に、凄腕の政界事情通であっても過去の知見、経験をもとにした読みがまったく当てにならないことは、この間の政局騒動で明らかになった事実だ。
とはいえ、いくつかの可能性を示唆することはできる。
自民と維新で協定書を交わした個々の政策についてはまだ実現が不透明なところもある——というよりも刻一刻と状況が変わる——ため、本稿では政党の違いに絞って展開していきたい。実はここがもっとも理解されにくいが、しかし現実にはポイントになっているからだ。

