かつての同僚議員が残した「遺言」

奇しくも総裁選と同じ今月4日に、その新井の軌跡をTBSが記事にしている(「平成事件史の舞台裏(28)」)。新井は自民党復党後の1998年2月、金銭問題での逮捕を前に自殺した。当時の政界としては小さな汚職だったが、しかし「クリーンな改革派」のキャラで売ってきた自分には、致命傷になると思いつめてのことかもしれなかった。

TBSの記事は、生前の新井との思い出をふり返る、石破前首相のブログ(2010年4月)を引用している。

死の直前、私に対して、「石破、マスコミには気をつけろよ。俺はマスコミに持ち上げられてどんどん過激なことを言っているうちに、引っ込みがつかなくなってしまった。持ち上げるだけ持ち上げて、その後落とせるだけ落とすのがマスコミなのだ」と、なんとも寂しそうに言っていたのを思い出します。あれは新井議員の私に対する遺言であったように思えてならない。

新井・石破・高市の3人は、小沢一郎が結成した新進党(1994~97年)で自民党打倒をめざすも、小沢氏と対立しむしろ自民党に戻った点で共通する。自社さ連立と対峙した新進党は、社会党と組み出した自民党よりも「タカ派」な姿勢を看板にしていた。ちょうどいまの日本保守党みたいなノリだ。