発足早々に空母を派遣した第一次トランプ政権

2017〜2021年の第一次トランプ政権において、米朝関係は大きく揺れ動いた。

2017年1月の就任後、トランプ新政権は北朝鮮に対する戦略の見直しを行い、「最大限の圧力」で核放棄を迫る方針を固めた。そして4月上旬、「朝鮮半島周辺での即応態勢を維持するための予防的措置」として原子力空母カール・ビンソンを中心とする打撃群を朝鮮半島近海へと派遣。トランプ大統領自身も同月末に「米国と北朝鮮の間で非常に大きな紛争が起こる可能性がある」と発言するなど、軍事行動の可能性を示唆した。

こうした動きに対し、北朝鮮は強硬姿勢で応じた。4月25日には朝鮮人民軍創建85周年を記念して「建軍史上最大規模」とされる300門の火砲による砲撃演習を実施。これは定例行事の一環ではあるものの、タイミングからして米空母派遣への対抗という側面もあったと見られる。