始めるきっかけはどんなに消極的でもいい

「わかる」から「できる」までの、このからだの内側における感覚的な変容は、5つの位相(フェーズ)からなる。筆者のゴルフの経験を交えながら簡単に説明しよう。

最初にくるのが〈原志向位相〉だ。これは「やってみたい」「その動きを身につけたい」という意欲が芽生えている状態だ。

あらゆる運動は、たとえわずかでも意欲がなければ習得には至らない。なにも燃えたぎる意欲でなくたっていい。友達に勧められてしぶしぶやる羽目になったとか、飲み会での話の流れで「じゃあ、やります」と口にしてしまったとかの、軽微なものでも十分だ。ものの弾みでウエアを買ってしまったとか、友人からゴルフクラブを譲り受けたとかでも構わない。「やりたくない」とさえ思わなければそれでいい。