パーキンソン病は腸から発生する

また脳と腸は情報交換しています。腸内細菌は、脳内で気分や感情を調整するのに重要な神経伝達物質の一つであるセロトニン(幸せホルモン)の代謝にも関わっていることが明らかになっています。

パーキンソン病はその代表的な例です。脳内のドーパミン不足によって引き起こされる神経変性疾患で、手足が震えたり、歩行が小刻みになったりする進行性の厳しい疾患ですが、これは、脳の神経細胞内に異常たんぱく質(リン酸化αシヌクレイン)が蓄積することで引き起こされます。