病院が利益を増やしているわけではない
少子高齢化で高齢者医療費が増えていくことは以前から指摘されてきた。このため、医療費圧縮の取り組みも行われてきた。一方で、医療が高度化しているため、薬剤が高額になるなど、医療費の増加に歯止めがかからない。また、円安で輸入に頼っている薬剤原料や検査機器などのコストが大幅に上昇していることも背景にある。
2024年度の概算医療費48兆円のうち、診療費が38.8兆円、調剤費が8.4兆円で、4年前の2020年度に比べて診療費が4.5兆円増加、調剤費も0.9兆円増加している。それでも医療現場の採算は厳しく、病院の経営状況は悪化している。2024年度は63.6%の病院が経常赤字で、前の年度の51.1%から大きく増えている。
医療費が増えていると言うと、医療機関が儲けていると批判されがちだが、決して病院が利益を増やしているわけではないのだ。
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