お金が貯まる人と貯まらない人はどこが違うのか。ファイナンシャルプランナーの岩切健一郎さんは「お金が貯まらない人には共通点がある。例えば、財布がパンパンに膨らんでいる人は要注意だ」という――。
1万円札や小銭入れ
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「お金が貯まらない人」の財布によく入っているモノ

お金が貯まらない人は、財布の内側を1秒見ただけである程度わかります。

みなさんも自分の財布を確認してみてください。「アレ」があると要注意です。

お金が貯まらないズボラな人の財布にある「アレ」とは、レシートです。

レシートが“化石”化しています。

「いつか家計簿をつけよう」「いつかレシート整理して支出を見直そう」と思いつつ、忙しさにかまけて気づいたら1カ月前のレシートを入れっぱなし。それより前のレシートも一応取ってあるけれど、いまさら見返すのも面倒。

結局「来月からでいっか」を繰り返して早3年。

心当たりがある人は要注意です。そんな状態ではお金は貯まっていきません。

「気分屋」はお金にも嫌われてしまう

気分屋という言葉があります。その時の気分や感情で行動や発言がコロコロ変わる人のことです。気分屋は人間関係でいい顔をされることはありませんが、実はお金にもいい顔をされないのです。

例えばレジに並んだ際の決済手段、その時の気分で決めていませんか?

現金・カード・QRコードなど。決済手段を気分で変えている人はお金が貯まりません。

決済手段が増えることで、支出を管理する難易度が上がるからです。

現金は○万円、カードは×万円、QRコードは△万円……と決済手段が増えるほど、今月いくら使っているかが見えづらくなります。

またその時の気分やテンションでポイント欲しさに新しいカードを何枚も作り、使いこなせずに財布がカードでパンパンになっている人もいます。

これらが当てはまる人は、お金が貯まりません。

よっぽど収入が多いか、すごい倹約家でなければ、支出を管理せずにお金を貯めるのは不可能です。

逆に、お金が貯まる人の財布は薄くシンプルで、決済手段も最小限で一貫しています。

毎月の支出額も把握している人が圧倒的に多いです。

カードを複数枚使いこなすポイ活(※)の達人のような人もいますが、そんな人は例外だと思ってください。

※:買い物などでポイントを貯めたり、貯めたポイントを活用したりすること。