内装を見る日本人、道路から眺める外国人投資家

日本人投資家は物件に入るなり、まず内装をチェックしキッチンやバスルームなどの設備の新しさを確認する。そして、「この築年数なら、これくらいの利回りが妥当」と相場で価値を判断し「少し検討させてください」と即断を避ける。

一方、外国人投資家の行動パターンは驚くほど異なる。まず道路から物件を眺め、全体の佇まいを把握し、室内では設備より空間の広がりや天井の高さをチェック、また伝統工芸的な要素や建築方式を確認し、窓から見える景色に長い時間をかける。

そして、「この物件のストーリーを教えてください」と歴史的背景を質問し気に入れば、その場で即座に購入意思を表明する。例えば、京都のある迎賓館の庭にあった4棟の蔵を中国のアートコレクターが購入したり、同じく京都の別の物件では、歴史に紐づいた柱の傷跡が外国人にとっては、思わぬ価値となることもあった。