「クマとの共存」は理想だが…

「駆除反対派」の主張をもう少し詳しく見ていこう。

日本熊森協会の森山まりこ代表と、北海道熊研究会の門崎允昭氏が連名で北海道知事宛てに提出した要望書が、北海道熊研究会のHPに掲載されている。それによると「平成23年度は825頭、平成24年度は609頭(狩猟期101頭、他は駆除)もの熊を殺している」と、そもそも駆除の頭数が多すぎる点を指摘している。

北海道のヒグマ生息数は2023年末時点で約1万1600頭とされるが、600~800頭となると、全生息数の数%にあたる。これだけの数を毎年駆除していれば、ヒグマの個体数はどんどん減っていくだろう。野生動物の保護の立場から、駆除への慎重論や懸念が出ることはうなずける。