「仕事はちゃんとやっています! 数字をみてください」と、面談で不満をもらしてくるメンバーに、私は「じゃあ、なぜ評価されないんだと思う?」とたずねるようにしています。

そこで返事に詰まってしまう人は、人間関係も成果にはいっていることがわかっていない。なぜ評価されないか上司に聞いたこともないのです。だから、他のスタッフとの信頼関係、協力関係が築けていないことに気づいていない。

自分が正当に評価されていないと思ったら、部署の目標や、上司が期待していること、達成したいと思っていることと、自分の努力をすりあわせていくためのコミュニケーションを図ることを意識してみましょう。どんな職場でも、数字以外に求められている「何か」があるはずです。

上司はあなたの数字だけを見ているわけではありません。部署全体の生産性、成果を上げることを常に考えています。そのためにあなたは何ができるのか、それを上司とすり合わせることで、「自分は評価されていない」という被害者意識から抜け出すことができます。

※この特別連載では、プレジデント社の新刊『サイバーエージェント流 自己成長する意思表明の仕方』(7月15日発売)のエッセンスを<全5回>でお届けします。