通常は「若年寄」「大坂城代」を経験してから
結論から言ってしまうと、老中までのキャリアパスは「奏者番・寺社奉行→若年寄→大坂城代→京都所司代→老中」というのが一般的で、途中どこかをすっ飛ばしていくケースが多い(図表1は筆者オリジナル調査で、本が書けないか、老中全員のキャリアパスを調べたのだが頓挫したものだ)。
「いきなり老中」は江戸初期に多かった
冒頭で「いきなり老中」の事例は少ない――と言っておきながら、最も多いのは「いきなり老中」の19.6%である。これには事情がある(と言って弁解する)。「いきなり老中」28人のうち、16人は幕府草創から3代将軍・徳川家光までの、いわば老中までのキャリアパスが整備される前の人物なのだ。
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