収入が減り、支出が増える自治体は値上げへ

このように、水道料金の引き上げは避けられない現実となりつつあります。しかし、料金の多寡だけに注目していては本質を見誤ります。水道は地域の暮らしと命を支える基盤であり、その持続可能性をどう守っていくかが、いま私たちに問われているのです。

水道料金が上昇している背景には、構造的かつ制度的な要因があります。

まず、水道事業は大きな固定費を伴うインフラ事業です。浄水場や水道管、配水池といった設備は、一度整備すれば何十年も使われますが、その維持・更新には多額の費用が必要です。とくに日本の水道管の多くは高度経済成長期に整備されており、現在その多くが更新時期を迎えています。