1、宮田式ブレス・エクササイズ――宮田医師自身が考案し、この数カ月間実行し、ウエストがワンサイズ細くなったという本邦初公開の運動である。
まず深呼吸するように胸を広げ、左右の肩甲骨を寄せて、脇を締めた姿勢になる。このとき、深呼吸せず息を吐くのがポイント。理不尽な状態で息を吐くので腹筋を使う。息を吐ききった状態でも、まだ肺に空気が入っているので、さらにフッフッと5~10回に分けて息を吐ききる。腹直筋、腹横筋、腹斜筋などが鍛えられるだけでなく、大胸筋、後背筋なども鍛えられる。この運動をしながら階段を昇降するとよい。
2、椅子スクワット――椅子から立ち座ろうとして椅子にお尻がタッチしたら、立つ。この動作を10~20回。キツければ少し座って立つ。固定椅子を使用。
3、ストレートパンチ・エクササイズ――ボクシングのファイティングポーズから腰を動かし、肩を回し、腕を伸ばしてパンチする。左右、1~2分を目安に。
4、お尻浮かし――椅子から立つ動作は通常、前方に体重移動しながら行うが、この運動では、頭頂部に糸をつけられた操り人形が真上に引っ張り上げられる状態をイメージして立とうとする。なかなか立てず、お尻を少し浮かした状態で2~4秒間キープする。腹筋、背筋、大腿四頭筋が鍛えられる。これを5~10回。
5、ランジ――直立姿勢から、片方の足を大きく前に出し、踏み出した足に重心を乗せる。左右4~5回行う。
6、バンザイ――立った姿勢でバンザイする。そこからさらに上の棚にある物を取るイメージで、踵を上げず、両手を1段階上に上げる。肩甲骨が上がっているのを確認しながら4~5回行う。
宮田医師は、講演会で来場者に聞くことがある。「理想の生活は何ですか?」と。大方の答えは、ご飯は上げ膳据え膳で、掃除洗濯は他人任せ、出かけるときはクルマ、年中寝て暮らせたら……。
「確かにそれらは“楽な生活”であるかもしれません。しかし、将来寝たきりになる確率が高くなります。本当の理想は自立した生活であるはずです。自分で動いて生活することを喜べるようになってほしいですね」(宮田医師)