「余計な行動」で大きな損

米国の個人投資家を対象とした投資行動に関する興味深い調査結果をご紹介しましょう。次のグラフ(図表1)は米国ダルバー社による調査で、1984年1月から2013年12月までの30年間についての株式や債券のインデックスと、投資信託の平均リターンを比較したものです。

【図表1】米国における投資家の行動ギャップに関する実証分析
筆者作成

この30年間で米国株式の代表的なインデックスであるS&P500の平均リターン(年率)は11.11%でしたが、株式を対象とした投資信託を購入していた個人投資家全体の平均リターンは3.69%だったのです。