「家族と過ごすより心が安らいだ」ロシアスパイの人心掌握術
これだけネット環境が整った時代にあっても、世界中の情報機関は、常に誰かを篭絡して情報を得ようとしている。例えば、ロシアスパイによる人心掌握術は極めて秀逸だ。その巧妙さを示すのが、2000年9月に立件されたボガチョンコフ事件だ。
この事件では、ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)スパイの在日ロシア大使館付海軍武官ボガチョンコフ大佐が、自衛官から機密情報を入手していた。
実は、この自衛官のご子息は白血病であり、家計は医療費等で逼迫していた。ボガチョンコフは、その状況を把握した上で、自衛官に狙いを定め、偶然の出会いを演出して接触。息子の病を思って心労を重ねる自衛官に常に寄り添い続けた。
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