100円均一ショップと300円均一ショップは、どう使い分ければいいのか。消費経済ジャーナリストの松崎のり子氏は「300円ショップでおすすめなのが、インテリアグッズだ。100円ショップが“便利”を売るのに対し、300円ショップは“世界観”を売っている。賢く使えば、お金をかけずに部屋をセンスアップできる」という――。
撮影=プレジデントオンライン編集部

増税で頼りになるのが「均一価格ショップ」

消費税率の引き上げで、日本中にますます節約スイッチが入っている。キャッシュレス支払いでのポイント還元等の景気浮揚策はあるが、別に懐の収入が増えたわけではなく、じゃんじゃん使ってくださいと言われても限界はあるのだ。そして、これまで以上に「安く買える店」を求めて人は動く。その一つが100円ショップや300円ショップといった「均一価格ショップ」だろう。

100円ショップが日本中に根を下ろしたのは、バブル崩壊後の平成デフレ期のことだった。消費が冷え込む中でも手を出してもらえる価格が100円だったといえるだろう。しかし、人件費や材料費などコストがアップする中、あのダイソーですら店頭に200円300円500円の商品を並べ出した。また、2018年には300円ショップ「THREEPPY(スリーピー)」も立ち上げた。令和の時代は、300円ショップの時代になるのだろうか。いや、そもそもわれわれは300円ショップでは何を買えばいいのか。