1年を通していつも持ち歩く手帳は、時に思いがけないトラブルに見舞われることがある。手帳の悩みを解決するお得な情報をリストアップした。

2大メーカーがお答えします!

▼日本能率協会マネジメントセンター
ビジネスパーソン向け手帳のパイオニア。1949年に「能率手帳」を発行し、日本で初めて時間目盛りを入れた。現在は「NOLTY」と名称を変え、新時代のニーズに応えるラインナップを揃えている。女性向け「PAGEM」シリーズも人気だ。
▼高橋書店
「手帳は高橋」のキャッチフレーズで知られる手帳のリーディングカンパニー。1952年に日記の販売スタート。96年より「手帳大賞」を主宰。「身近な人の名言・格言」に加え、手帳・日記・家計簿の商品企画を一般から募集している。

【1】手帳を落とした!まさかの紛失時に取るべき対応とは。
紛失時の対応は、落としてからでは時すでに遅し。事前の対策が肝心だ。日本能率協会、高橋書店ともに、巻末や巻頭のページにある、本人プロフィール欄への記入を勧めている。該当ページがない手帳の場合は、同様の情報を裏表紙の内側などに記しておくとよいだろう。一般に、名前、住所、電話番号、メールアドレス、勤務先などの項目がある。

高橋書店ではこれらに加えて「これは私にとって非常に大切な手帳です。拾われた方は誠にお手数ですが、お知らせくださいますようお願いいたします」とメッセージを添えている。「自宅の住所等を記入するのに抵抗がある場合は、名前と勤務先だけの記入でも」(高橋書店)とのアドバイスも。さらに、「手元に戻りやすくするために、謝礼を明記したり、送付費用を手帳に挟んでおくなどの方法もありますが、現金をセットする場合などは慎重に判断する必要があります」(日本能率協会)

【2】予定を書き忘れて、大切なアポすっぽかし!メモ漏れの予防策はあるか。
日本能率協会によれば、一番の書き忘れ防止策は至極シンプル。新しい予定が入ったら、その場ですぐに記入する習慣をつけることに尽きるそうだ。また、未確定の予定は特に記入漏れにつながりやすいので、あらかじめルールを決めておくとよい。

「例えば、仮の予定はシャープペンで記入し、確定したらペンで書き込む。あるいは、付箋に記入して貼り付けておき、確定したら手帳に直接書き込む。いずれにしても、確定した予定はもちろんのこと、仮の予定もとにかくまず書き込むことが必要です。『後で記入しよう……』『決定したら記入しよう……』というのが一番記入漏れにつながりやすいです」(日本能率協会)