●長幼の序(同志社女子大学特任教授 山上 徹)
高齢化社会を迎え、年齢差のある相手とつき合うことも増えた。年長者はしばしば若者の振る舞いに対して、「長幼の序を欠いている」などと憤る。しかし、長幼の序とは本来、「年齢差の序列」ではなく、年齢を超えて年長者と若者とが互いに「慈しみ、尊敬し合う秩序」を指す。ゆえに、上から目線を好む人間に対して、若者が真の意味で長幼の序を認めていない場合には、逆に疎まれることになるだろう。
●日常(栄養士、食事カウンセラー 笠井奈津子)
近年は、印象に残りやすくエッジのきいた健康法ばかりが注目を集めがちです。しかし「食」は生活の一部として、無理なく続けられるものでなくては意味がありません。このため2013年は日常的に心身をケアできる手法や商品に注目が集まると思います。コンビニエンスストアなどでは健康とお財布に気遣ったメニューがさらに増えると思います。
●新型セルフネグレクト(生活習慣病総合研究所所長 工藤一彦)
自己を放棄してしまい、ゴミ屋敷や孤立死など社会問題を引き起こしているセルフネグレクト。医者や行政を権威と感じ、素直にアドバイスを聞かない全共闘世代が後期高齢者になるこれから。患者には新たなアプローチの工夫が必要になると思われる。
●もっと、強くなれ!(カルビー会長兼CEO 松本 晃)
僕は社員に「国内では圧倒的に勝て」とけしかけています。海外に出かけたら戦いはもっと厳しくなる。カルビーはスナックの世界市場でシェア10%を目指しています(現在1.7%)。やってできないことはない。でもボサッとしとったらあっという間にダメになります。しっかり競争できるように、強くならなければならないのです。
●家族の時代(相続ジャーナリスト 三星雅人)
雇用や生活面で改善が望みにくくなっている。それだからこそ最少社会である家族の安定、関係強化が求められていく。